☆彡100%失敗しないとは限りませんブログ:2020-08-04
もう十年以上も前になりますが、
ボクの家に2匹の子ネコがやってきました。
一緒に生まれたらしく、
同じ段ボール箱に入って置かれていたのでした。
色んな意味で余裕がなかった当時のボクには、
とても飼う自信はありませんでしたから、
一晩だけ泊めてあげるつもりでアパートに連れて帰りました。
秋祭りの22時でした。
新しく越してきたその土地では、
道祖神祭りという珍しいお祭りが行われていました。
珍しいお神輿を見ようと出かけて戻ってみると、
ネコが見当たりません。
居なくなったかもしれないと思うと愛しさが募るものなのか、
探し回っている間に、
ボクは飼おうという決心が固まりました。
60分以上も探して見つかった時、
ネコたちは冷蔵庫の裏の部品のすき間に
体質を寄せ合って眠っていました。
それから十年以上が過ぎ、
あの自信のなかったボクに、
ネコ達はたくさんの贈り物を残してくれています。
毎晩くっついて眠り、
庭のある家に引っ越すなど
色んな問題をクリアしながら一緒に暮らし、
顔を見合わせて、泣いたり笑ったり…
そんな中で、
ネコ2匹がボクに見せてくれたこと、
ボクにしてくれたこと、ボクにさせてくれたこと…
それは、親密感、信頼、愛…といった
すばらしいもの全部を経験させ、
ボクの中に育ててくれたことだったと言っても、
大げさではない気がします。
でも実は、
1匹がこの世を去るまで、
ボクはあまりそのことには気付いていませんでした。
ご飯にも、健康にも気を使わず、
しかも悩み多い日々で、帰ってきても
泣いたり怒ったりしていた日がたくさんありましたから、
そんなボクを見つめ続けていたネコたちにも、
きっと悲しい思いをさせていたことでしょう。